ハンガリーの石油・ガス最大手MOLはこのほど、独再生プラスチックメーカーのオーロラを買収すると発表した。オーロラはバーデン・ヴュルテンベルク州に拠点を構え、工業用プラスチックやポリプロピレン樹脂のリサイクル製品を生産している。MOLは買収を通じ、中東欧の石油化学品市場への進出を強化する。
MOLは今回の買収について、オーロラの製品はMOLが生産するポリプロピレンやポリエチレンの原料のバージン材を補完するものだとしている。
MOLは2030年までの事業戦略で、石油化学製品のバリューチェーンを拡大する方針を掲げており、今後10年間で45億ドルを投資することを計画している。重点分野として同社は、リサイクル製品への需要が高まるとみられる自動車関連産業を挙げている。
MOLは昨年8月、独リサイクル技術関連企業のAPKと中東欧市場の開拓に向けて戦略的提携することで合意している。