トルコの4月インフレ率19.5%、前月から低下

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した4月の消費者物価指数(CPI)の上昇幅は前年同月比で19.5%となり、前月(19.7%)から0.2ポイント縮小した。これは2018年8月(17.9%)以来の低い水準。過去12カ月の平均上昇率は19.4%だった。

分野別にみると、「運輸(自動車用燃料を含む)」が12.6%(前月15.2%)、「住居費・公益料金」は15.3%(同16.4%)の上昇にとどまり、全体を押し下げた。上昇幅が大きかったのは「食品・非アルコール飲料」(31.9%)、「家具・家庭用品」(27.6%)、「その他の商品・サービス」(27.5%)、「医療」(19.8%)、「宿泊・外食」(19.6%)、「娯楽・文化」(19.3%)。最も上げ幅が小さかったのは「衣類・靴」で5.9%だった。

同国では昨年10月にインフレ率が25.2%まで上昇したことから、政府は自動車や家電製品、家具類を対象とする税軽減措置の延長・拡大を決定した。これを受けインフレ率は今月に至るまで鈍化傾向にある。

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