米モルガン・スタンレー、ロシア銀行事業から撤退

米投資銀行モルガン・スタンレーが来年第1四半期にロシア銀行事業から撤退する。2014年以来の欧米による対ロシア制裁で採算を確保するのが難しくなっているためだ。コンサルティング事業は継続する。

7日のロイター通信によると、モルガン・スタンレーのロシア子会社は、先月末に発表した2018年通期決算で銀行事業からの撤退を明らかにした。昨年末の時点で関係者の話として報じられていた撤退の方針を、正式に認めた形だ。ドイツ銀行やクレディ・スイスといった他の銀行大手もすでにロシア事業を縮小している。

モルガン・スタンレーは近く、銀行・証券・預託銀行事業に必要な免許を来年第1四半期に返上する旨、中央銀行に届け出る。一方で免許取得の必要がない法人融資や企業買収(M&A)などのコンサルティングサービスは継続する。