露ノバテク、ムルマンスクに洋上LNGターミナル

ロシア政府は4月29日、国内第2位の天然ガス会社ノバテクが北西部ムルマンスクに洋上液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する計画を閣議承認した。投資額は約700億ルーブル(9億5,880万ユーロ)で、2023年の完成を目指す。

計画によると、LNGターミナルの立地はムルマンスク北西のバレンツ海のウラ湾。タンカーを貯蔵母体とする浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)2艘を投入し、関連インフラを整備する。LNG年間受入能力は約2,000万トンで、将来的に4,000万トンに引き上げる考えだ。

ノバテクは西シベリアのヤマル・ネネツ自治管区を主力のLNG開発・生産拠点とする。天然ガス世界最大手を目指し、2030年までに年産量を7,000万トンに引き上げる計画だ。輸出インフラ拡充のため中小規模のLNGターミナル建設にも力を入れるほか、アジア市場向けにカムチャッカ半島の洋上LNGターミナルも計画している。(1RUB=1.71JPY)

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