チェコ、AI戦略で独バイエルン州と協力

チェコ商工会議所のハヴリチェク会頭と独バイエルン州のアイヴァンガー経済相は21日プラハで会談し、両者が欧州の人工知能(AI)研究開発ハブ(コンペテンスセンター)としての地位を確立するため相互協力することで合意した。欧州ではフランス、ドイツ、フィンランド、スウェーデン、英国などに続き、チェコも5月初め、国家AI戦略を打ち出した。同国は2021年までにプラハに欧州AI研究所を確立するという目標を掲げる。

チェコ政府は先ごろ、2019-30年を対象としたイノベーション戦略の一環で、国家AI戦略を閣議承認した。優先課題は安全保障・防衛、工業生産、ヒトと機械のコミュニケーションなどで、活動は経済・社会分野での研究と教育、社会制度への支援および規制、国際協力まで多岐に及ぶ。

ドイツはチェコの輸出全体の3割超を占め、企業と投資家を合わせて約5,000社がチェコに進出するなど重要な経済パートナーだ。なかでも対独輸出高の3分の1を占めるバイエルン州とは、チェコのイノベーション戦略の貿易、イノベーション、デジタル化分野の主要提携先として関係を深めている。

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