カザフスタンの原子力公社、カズアトムプロム(KazAtomProm)は5月末、太陽光発電(PV)事業をロシアのヤドラン・ソーラー、仏ECMグリーンテック、中国カセン/カナディアン・ソーラーからなる国際企業連合に売却したと発表した。同連合はまず株式の75%を取得し、3年以内に完全買収する計画だ。
カズアトムプロムのPV事業は垂直統合型で、PVモジュール製造のアスタナ・ソーラー、シリコンウエハー製造のカザフスタン・ソーラーシリコン、シリコンの原料となる金属ケイ素メーカーのカズシリコンの3社から成る。売却価格は明らかにしていないが、2017年の入札開始時点では約1,400万ドルを想定していた。
企業連合は3社の生産体制を新編成し、中国能源建設(CEEC NWPC)との戦略提携を基盤に、カザフスタンと周辺諸国で新設される太陽光発電所向けにPVモジュールを生産する計画だ。