独自動車部品メーカーのベーア・ヘラー・サーモコントロール(BHTC)は先ごろ、ブルガリア・ソフィアの拠点拡張工事を完了した。投資額は3,160万レフ(1,610万ユーロ)。面積6,500平方メートルの生産棟を新設し、250人を雇用する。拡張により、車載エアコンの制御装置やブラックボックスの生産能力が80%拡大する。
BHTCのブルガリア拠点はソフィア近郊のボズリシュテ経済特区にある。設立は2013年で、15年から生産事業を開始した。研究開発(R&D)部門を含めた従業員数は約420人。自動車大手のダイムラー、ルノー、スカニア、フォルクスワーゲン(VW)や、マーレ、ベーアなどの部品大手に製品を供給している。2017年の同国事業の売上高は9,430万ユーロだった。
BHTCは1999年、自動車用空調機器やエンジン冷却システム大手のベーアと、自動車照明・電子部品大手ヘラーのドイツ2社が折半出資で設立した。ブルガリアはBHTCにとりドイツ以外で唯一の欧州生産拠点となっている。(1BGN=62.19JPY)