ベラルーシとオーストリアの政府代表が14日、ミンスクで科学技術提携に向けた相互協定に調印した。両国合同委員会を発足させ、重要分野における基礎・応用プロジェクトのコンテストなどを実施する方針だ。研究開発(R&D)結果の商業化や先端技術企業の設立などの実現を狙う。
オーストリアは対ベラルーシ国外直接投資で五指に入る。主に電力工学、運輸インフラ、石油化学、機械工学、木材・金属加工、食品加工、土木工学、環境保護などに関連するベラルーシ企業の近代化に寄与している。
オーストリア企業の参加する投資計画には、◇ビスコース短繊維メーカーの設立(繊維大手レンチング・ファイバーズ)◇4G/LTE通信網と近代的デジタルサービスの構築(通信大手A1テレコム・オーストリア)◇ヴィーツェプスク自由経済地区における企業設立およびスマルホインにおける生産拡大(木材加工大手クロノスパン)◇プラスチック包装材メーカーの設立(樹脂容器製造大手ユーロプラスト)がある。これらの計画の投資総額は5億ドルを超える。