MTU:航空エンジン大手の独MTU、セルビア修理工場の立地決定

航空機エンジン大手の独MTUエアロ・エンジンズは19日、セルビアにおける修理工場の建設地をベオグラード北郊のノバ・パゾバに決定したと発表した。同地はベオグラード・二コラ・テスラ空港に隣接する。工場は2020年秋に着工の予定で、22年の稼働開始を目指す。

セルビア工場の設置は部品修理拠点網を拡大する戦略の一環となる。新修理工場では年間約40万時間の作業時間を計画する。MTUの現行体制での作業時間は年間約190万時間に上る。

MTUは現地に100%子会社のMTUメンテナンス・セルビアを設立して事業を運営する。同プロジェクトを率いるマイケル・シュライエッグ氏は、「子会社にセルビアの国名を冠することは同国工業界に貢献できる自信の表れだ」と述べた。

セルビア政府は5月にMTUと修理工場設立に向けた覚書を交わした。同社の投資を全面支援する考えで、ブチッチ大統領は国際航空業界の立地として同国の魅力が高まることに期待を示している。

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