丸紅は25日、露国営ロシア鉄道と健康診断・予防医療サービスを提供する「日露予防医療診断センター」(仮)設立に向けて覚書を交わしたと発表した。極東のハバロフスクで、日本の医療機関のサポートを受けて質の高い予防医療サービスを提供する。同センターは2021年10月の開業を目指す。
ロシアは国民の平均寿命を2024年までに78歳まで伸ばす国家目標を掲げる。健康診断などの予防医療の浸透はそのためのカギと位置付けられる。
同センターでは九州大学病院や医療法人鉄薫会などの協力を得て、健康診断、外来診療、画像診断、日帰り治療の各サービスを提供する。現地の医療従事者への教育支援や遠隔相談なども行う。
ロシア鉄道は傘下に170以上の医療機関を有する国内最大の病院グループを持つ。丸紅は今後同センターをロシアにおける予防医療普及の基幹施設と位置付け、ロシア鉄道の持つ広範な病院ネットワークを活用して同国への予防医療の定着と国民の疾病予防・健康増進に貢献するとしている。