チェコ統計局(CSU)が8日発表した5月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年同月比で3.2%増加し、上げ幅は前月(3.3%)から0.1ポイント縮小した。前月比(物価・季節調整値)では1.1%、新規受注高は前年同月比で4.1%の増加だった。
業種別にみると、主要産業の「自動車」が前月(5.4%)から1.5ポイント増の6.9%に伸びたほか、「ゴム・プラスチック製品」が13.1%と大幅に拡大。「電気・ガス・スチーム・空調」も6.1%増加して全体に貢献した。上昇幅が最も大きかったのは「基礎医薬品・医薬品製剤」(22.1%)。「皮革・皮革製品」(8.2%)、「コンピューター・電子・光学機器」(6.5%)「その他の輸送機械」(5.2%)も好調だった。
一方、「飲料」が12.4%減少したほか、「機械・設備」(2.4減)、「鉱業・採石」(6.1%減)が足かせとなった。「家具を除く木材・コルク加工品・わら製品」は5.3%、「その他の製造業」は1.6%落ち込んだ。
5月の税込平均賃金の上昇率は前年同月比で6.7%だった。