2019/7/10

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

OMV Petrom:ルーマニアOMV、黒海沖鉱区の石油開発を開始

この記事の要約

オーストリア石油・ガス大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロムは1日、黒海のイストリア鉱区で新たに石油開発を開始したと発表した。今年末までに3,000万ユーロを投じて2つの油井を掘削する予定だ。同油田は1979年 […]

オーストリア石油・ガス大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロムは1日、黒海のイストリア鉱区で新たに石油開発を開始したと発表した。今年末までに3,000万ユーロを投じて2つの油井を掘削する予定だ。

同油田は1979年に発見された。OMVペトロムは現在、イストリア鉱区の浅海域での探査・開発・生産を独自に行っているほか、黒海沖170キロにあるネプチューン深海鉱区の開発を米エクソンモービルと協力して行っている。

OMVペトロムのイストリア鉱区における石油とガスの生産量は日量約2万5,000石油換算バレルで、同社の国内生産量の17%にあたる。2018年の黒海における石油・ガスの生産量は一般家庭100万戸の暖房用燃料消費の1年分に相当する。

OMVペトロムは南東欧の最大企業の1つ。2018年の石油・ガスの生産量は石油換算で5,830万バレルだった。OMVが同社株式の51.011%、ルーマニアのエネルギー省が20.64%を保有するほか、社会主義時代に没収された個人資産の補償を目的として設置されている同国の国家基金、フォンドゥル・プロプリエタテアが9.99%を保有している。