欧州投資銀行(EIB)のホイヤー総裁は8日、ポーランドのポズナニで開催された西バルカンサミットで講演を行い、西バルカン諸国に対する投資の多様化を図る計画を明らかにした。同総裁によると、今後EIBは競争力やイノベーション、環境関連のプロジェクトに重点を置いていく予定。このほか、競争力向上のため輸送インフラや企業融資の改善にも引き続き取り組んでいくと述べた。
同サミットでEIBは、西バルカン投資枠組み(WBIF)の実施を支援するため、EIBと欧州復興開発銀行(EBRD)が共同運営する基金に対しポーランドから50万ユーロの出資を受け入れることで同国政府と合意した。
EIBは今年3月に西バルカンのインフラ、エネルギー及び環境関連プロジェクトに対し、今年中に7億ユーロを投資する計画を明らかにしていた。
EIBは2008年以来、西バルカン諸国に80億ユーロを投資し、160億ユーロ以上の投資基金を組成してきた。昨年1年間にEIBが支援した中小企業の数は1,000以上に上る。