ロシアの大陸横断道路「メリディアン」、政府が建設を承認

ロシアのメドベージェフ首相は先ごろ、同国を横断する長距離自動車道「メリディアン」の一部区間の建設を承認した。関係省庁に対しては事業母体の「ロシアホールディングカンパニー」と資金確保について協議するよう指示を出した。現地紙『ベドモスチ』によると、建設費は6,000億ルーブル(84億760万ユーロ)。既に建設予定地のうち80%の土地の買収が完了している。

「メリディアン」は、西はベラルーシ、東はカザフスタンとの国境間2,000キロメートルを結ぶもので、中国が推進する巨大経済圏構想「一帯一路」に伴うインフラ整備事業の一環となる。

建設に際しロシア政府は資金面の支援は行わないとする一方、事業を推進する企業側は政府に対し350億ルーブルの資金確保を保証するよう求めている。新たに建設される道路ではトラックと乗用車から通行料を徴収するが、投資回収には12年かかる見通しだ。

建設構想は2段階で、第1段階ではカザフスタンとの国境から建設を開始して地方道路のA300に接続し、第2段階では連邦道路のM4まで延伸する予定。

ロシアのプーチン大統領は今年4月に、「一帯一路」はユーラシア諸国の建設的な協力関係を強化するものだと評価していた。(1RUB=1.72JPY)

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