チェコ統計局(CSU)が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で2.7%上昇し、上げ幅は前月から0.2ポイント縮小した。インフレ率の低下は2カ月ぶり。
上げ幅は「アルコール飲料・たばこ」が前月(2.3%)から0.5ポイント減の1.8%、構成比重の高い「住居・水道光熱費」は同0.3ポイント減の5.5%にとどまったほか、自動車燃料含む「運輸」は0.1%下落して全体を押し下げた。「衣料品・靴」(1.8%)と「郵便・通信」(1.3%)も下落した。
「食品・非アルコール飲料」は2.7%値上がりした。ほかに上昇幅が大きかったのは「ホテル・レストラン」(4.1%)、「その他の商品・サービス」(3.8%)、「医療」(3.4%)、「教育」(2.1%)。
同国のインフレ率は昨年8月の2.5%から12月に2%まで低下した後、今年3月には3%まで上昇した。過去12カ月(2018年6月~19年5月)の平均インフレ率は2.5%。