セルビア中央銀行(NBS)は11日、政策金利を0.25ポイント引き下げ、史上最低の2.75%に設定した。利下げは15カ月ぶり。インフレ率が大きく縮小しているほか、世界経済も減速していることから、金融緩和を通じて景気の底支えを図る。
中銀はインフレ目標を1.5~4.5%としている。5月のインフレ率は2.2%となり、前月の3.1%から0.9ポイント縮小した。今後のインフレ率については、来年半ばまでは同目標の下限寄りで推移するとみている。
中銀は声明で、「インフレ率は6年連続で堅調に推移している。低く安定したインフレ率により、金融セクターおよび企業部門のインフレ期待が抑えられている」と説明。今年は内需主導で経済が成長するとの見方を示した。
中銀は2018年4月、1.4%まで低下していたインフレ率を目標の下限値に引き上げるため0.25ポイントの利下げを実施した。