米格付け大手のフィッチ・レーティングスは19日、スロベニアの長期信用格付けを「Aマイナス」から「A」へ一段階引き上げた。見通しは「安定的」。基礎的財政黒字、力強い経済成長、民営化を背景に政府債務が大きく縮小したことを評価した。今年3.1%、来年2.8%、2021年2.7%の経済成長を予想している。
シャレツ政権は今年、国内総生産(GDP)比0.4%の財政黒字達成を目指す。政府債務は今年から22年までに40%減少すると予測している。
スタンダード&プアーズ(S&P)は先月、スロベニアの格付けを4番目に高い「AAマイナス」へ引き上げた。ムーディーズ・インベスターズ・サービスも4月、8番目に高い「Baa1」へ引き上げている。