オーストリアの航空機部品メーカー、フィッシャー・アドバンスト・コンポジット・コンポーネント(FACC)は先ごろ、クロアチアに軽量部品の工場を建設すると発表した。投資額は3,000万ユーロ。旅客機やビジネスジェット向けに、最新の繊維強化技術を用いて客室用内装部品を生産する。
工場の立地は首都ザグレブ近郊のヤコヴィエにある工業団地で、敷地面積は12.8ヘクタール。10月の着工と2021年2月の完工、同年4月からの生産開始を予定する。新規雇用は600人。以前の報道によると、製品はエアバス、ボーイング、ボンバルディア、ロールスロイスなどの大手メーカーに供給する。
FACCは従業員3,500人で、世界13カ所に拠点を持つ。中国の国営航空機メーカー、中国航空工業集団公司(AVIC)が55.5%を出資している。クロアチアでは2015年以来、機体の表面仕上げや塗装、組み立てを手掛けるエニコン・エアロスペースと取引関係がある。