チェコ、トラックの日曜走行禁止を拡大

チェコでトラックの日曜日の走行禁止措置が拡大される見通しだ。これまで日曜日の13時から22時まで禁止としていたのを、「土曜日から日曜日にかけての深夜」から22時までに改める。すでにバビシュ首相とクレムリク交通相、スベイダール警察長官の3者間で合意済みという。同措置の拡大には、ドイツなど近隣諸国が同様の措置を導入しているため同国に輸送車両が集中することへの懸念が背景にあるが、運輸事業者からは雇用への影響などを理由に法案に反対する声が出ている。

チェコ政府は今年の4月頃から同措置の拡大を検討してきた。近隣のドイツ、スロバキア、オーストリアでは日曜日は終日禁止とされているほか、比較的緩いポーランドでも長期休暇の期間中は日曜日の走行が禁止されている。ハマーチェク内務相は当時、隣国と条件をそろえない場合にはチェコがトラックのたまり場になりかねないと述べていた。

一方、チェコの運輸事業者団体CESMADは政府の提案に反対している。物流が滞るほか、トラック運転手の雇用に影響が出るなどとする立場だ。同団体では、日曜日の午前中のトラック通行量は多くなく、事故件数も最も少ないため、走行禁止は意味がないとしている。

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