ロシア連邦統計局(ロススタット)が先ごろ発表した8月の失業率は4.3%となり、前月の4.5%から0.2ポイント改善した。失業率の低下は2カ月ぶり。モスクワなど地域によっては引き続き完全雇用状態になっている。
過去3カ月の平均失業率を地域別にみると、北カフカスのイングーシ共和国が26.2%と最も高かった。チェチェン共和国(13.4%)、北オセチア共和国(12.6%)、ダゲスタン共和国(11.7%)、トゥヴァ共和国(10.7%)、アルタイ共和国(10%)で10%を超えたほか、カバルダ・バルカル共和国(9.7%)、カラチャイ・チェルケス共和国(9.6%)、カルムイキア共和国(9.4%)、サバイカリエ地方(9.1%)、ブリヤート共和国(8.8%)も平均を上回った。
一方でモスクワ(1.3%)とサンクトペテルブルク(1.4%)は事実上の完全雇用となっている。ヤマル・ネネツ自治管区(2.1%)、モスクワ州(2.8%)、ハンティ・マンシ自治管区(2.9%)、ヴォロネジ州(3%)、タタルスタン共和国(3.2%)、ノヴゴロド州(3.4%)、セバストポリ(3.5%)、トヴェリ州(同)、ハバロフスク州(同)も低率だ。
8月の平均賃金は4万5,100ルーブル(約640ユーロ)で、前年同月から7.4%上昇した。(1RUB=1.67JPY)