トルコの空港運営大手TAVエアポートがカザフスタン南部のアルマトイ空港を買収する計画であることが先ごろ分かった。TAVの筆頭株主の仏パリ空港(ADP)グループによると、TAVは投資会社のVPEキャピタルとコンソーシアムを形成し同空港を取得する方針。カザフスタンのアタムクロフ産業・インフラ相は売却の理由として、同国が関係国と結ぶオープンスカイ協定の拡大により輸送量の増加が見込まれており、早急に同空港の改修と拡張を行う必要があることを挙げた。
アルマトイ空港はカザフスタン最大の空港で、2018年の年間利用者数は約600万人。11年以来オフショア企業のビーナス・エアポート・インベストメントが筆頭株主となっている。現地報道によると、ビーナス社は同国のハリク・バンク(Halyk
Bank)のオーナー、チムール・クリバエフ氏が保有している。
トルコのイズミルに本拠を置くTAVエアポートは国内の複数空港のほか、ジョージア、チュニジア、北マケドニア、サウジアラビア、クロアチアでも空港を運営している。昨年の売上高は11億8,100万ユーロ、純利益は2億5,500万ユーロだった。