トルコのペクジャン貿易相とジョージアのトゥルナヴァ経済・持続的開発相は19日アンカラで、14年ぶりに開かれた両国合同経済会議に出席し、経済関係強化に向けた合意を結んだ。貿易・輸送・物流・エネルギー・観光などで協力するほか、関税制度の簡易化に取り組むことで一致した。
トゥルナヴァ経済相によると、トルコ当局は関税制度の簡易化に関連し、ジョージア産の動物由来製品の輸入障壁撤廃を準備している。このため、近くジョージアの農産物・畜産品の対トルコ輸出が増加する見通しだ。
同経済相はまた、繊維製品の関税制度の簡易化で欧州連合(EU)市場への出荷増に期待していることも明らかにした。
トルコとの関係については、「トルコは我が国の重要な貿易相手国」とし、「政府はトルコからの投資にあらゆる支援・優遇措置を実施する用意がある」と話した。
トルコとジョージアの貿易額は昨年、15億3,400万ドルだったが、このうちトルコからジョージアへの輸出が13億ドルと大半を占めた。今年1-9月期も貿易額11億7900万ドルのうちトルコからの輸出が10億ドル弱と圧倒的だ。
ジョージアはこの不均衡の是正に向け、トルコへの輸出を拡大するとともに、トルコを経由した対EU輸出増にも期待をかけている。