ポーランドの石油大手PKNオルレンはこのほど、同国電力大手エネルガを買収すると発表した。株式公開買い付け(TOB)を実施し、株式66%以上の取得を目指す。全株を取得した場合の取引額は28億ズロチ(6億5,400万ユーロ)に上る。
TOB
の期間は2020年1月31日~4月9日。1株当たりの買い取り価格は7ズロチとなる。TOB成立の成否はエネルガの株式51.5%を握る政府の対応に左右される。
オルレンはエネルガ買収について、「マルチ・エネルギー企業」への転換を図るグループ戦略を推進するためと説明している。買収に成功すれば、電力事業が連結営業利益(EBITDA)に占める割合を現行の15%から30%へ引き上げることができるという。(1PLN=28.04JPY)