2019/12/11

バルト三国

丸紅の投資子会社、ラトビアのガスインフラ企業に出資

この記事の要約

丸紅は5日、子会社のMMキャピタル・パートナーズが運営する投資ファンド「MMキャピタルインフラストラクチャー・ファンド1号」(MMファンド)を通じ、ラトビアのガス会社コネクサス・バルチック・グリッド(CBG)の株式29.6%をルクセンブルクの投資ファンド、マルグリートから取得したと発表した。

現在CBGはラトビア全土でガス輸送を独占して行い、欧州で3番目に大きいガス貯蔵施設であるインチュカルンス・天然ガス地下貯蔵施設を保有している。

MMファンドはOECD(経済協力開発機構)加盟国におけるガス・交通インフラ分野の資産と事業を投資対象としており、CBGへの投資はこの方針に沿ったものとなる。

丸紅は5日、子会社のMMキャピタル・パートナーズが運営する投資ファンド「MMキャピタルインフラストラクチャー・ファンド1号」(MMファンド)を通じ、ラトビアのガス会社コネクサス・バルチック・グリッド(CBG)の株式29.6%をルクセンブルクの投資ファンド、マルグリートから取得したと発表した。ラトビア当局の承認を経て取引が成立する。取引額は明らかにされていない。

マルグリートは2016年1月にCBGの前身であるラトビアス・ガーゼ(LG)の株式28.97%を取得した。当時LGはガス輸送パイプライン・貯蔵事業に加えガス配送・小売り事業を行っていたが、欧州連合(EU)のガス指令に基づき同年12月に二つの事業を切り離し、新設したCBGに輸送・貯蔵事業を移管した。現在CBGはラトビア全土でガス輸送を独占して行い、欧州で3番目に大きいガス貯蔵施設であるインチュカルンス・天然ガス地下貯蔵施設を保有している。

MMファンドはOECD(経済協力開発機構)加盟国におけるガス・交通インフラ分野の資産と事業を投資対象としており、CBGへの投資はこの方針に沿ったものとなる。同ファンドは今年3月には豪エネルギー企業EIIへの投資を実行している。

MMキャピタル・パートナーズは2018年、丸紅、みずほ銀行、アセットマネジメントトONEにより設立された。丸紅が90%を出資し、海外のインフラ資産への投資を行っている。