クロアチアの電気スポーツ車メーカー、リマック・アウトモビリ(Rimac)がスロベニアにテストセンターを建設する。リマックが製造するバッテリーと駆動システムのテストを行うほか、他の自動車メーカーにも同様のサービスを提供する考え。スロベニアの前インフラ相であるサモ・オメルゼル氏が所有するIT企業ラスティンスキ・インゼニリングと共同で設置し、同国経済省から340万ユーロの支援を受ける見通しだ。現地メディアが11日に報じた。
スロベニア南東部のノボ・メストに新施設「ハイパーEカー・ラボ」を建設する。リマックのマテ・リマック最高経営責任者(CEO)は、「電動車の駆動システムやバッテリーのテストは新しい分野であり、どのメーカーもテスト能力の獲得を求めている。我々にもより大きなキャパシティが必要だ」と述べ、クロアチア国内での開発に限界があるとの見方を示した。
リマックは2009年の設立。スポーツ車のほか、1次請けメーカーとして高電圧バッテリー、駆動システム、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)などを手掛けている。