チェコ運輸省は先ごろ、国家運輸インフラ基金(SFDI)による高速道路の電子通行証(ビニエット)導入事業をスロバキアのITサービス大手アセコ・セントラル・ヨーロッパに発注したことを明らかにした。同社は2021年1月から4年間、システムを運用する。契約には利用者向けのポータルサイトやモバイルアプリ、オンライン購入システムの開発運用のほか、コールセンター業務が含まれる。
アセコとの契約額は4億100万コルナ(1,600万ユーロ)で、当初予定額を1億2,000万コルナ下回った。入札には最終的に2社が参加した。
チェコの高速道路は有料で、乗用車は料金を払った証明としてフロントガラスにシールを貼ることになっている。電子化後は料金をオンライン決済する際に登録された車両ナンバーを用いて、料金を払ったかどうかをチェックする。商用車の電子通行料徴収(ETC)システムのカメラでナンバーを監視する。
料金に変更はなく、1年券が1,500コルナ(58ユーロ)、1カ月券が440コルナ(17ユーロ)、10日券が310コルナ(12ユーロ)。ただし、1年券ではこれまで2月1日から翌年1月31日までに固定されていた有効期間が、「購入日から1年間」へ柔軟化される。
SFDIは現在、ビニエットのオンライン以外の購入システムに関する入札を実施している。(1CZK=4.83JPY)