ブルガリア、年内にロシアからの天然ガス輸入を半減

ブルガリアのペトコヴァ・エネルギー相は1月28日、訪問先の米国で、年内にロシアからの天然ガス輸入を半減する方針を明らかにした。調達量の半分に当たる15億立方メートルをアゼルバイジャン産のガスと液化天然ガス(LNG)に切り替える計画だ。

アゼルバイジャン産の天然ガスはジョージアとトルコを経由して調達する。また、LNG輸入では受入基地を整備中のギリシャ・アレクサンドロポリス港を利用する。いずれも10月完工予定のパイプライン「インターコネクター・ギリシャ・ブルガリア(IGB)」が輸送のカギを握る。

IGBはギリシャのコモティニとブルガリアのスタラ・ザゴラを182キロメートルのパイプラインで結ぶプロジェクトで、総工費は2億2,000万ユーロ。開通すると、ギリシャからブルガリアへ年最大30億立方メートルを輸送できようになる。

ブルガリアは昨年5月末に米国からのLNG輸入を開始した。年末までにギリシャ経由で5億立方メートルを調達している。

なお、ブルガリア国営の送ガス会社ブルガルトランスガスは先月、アレクサンドロポリス沖の洋上LNG基地開発プロジェクト「ガストレード」に20%資本参加することで政府の承認を得た。

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