トルコの1月インフレ率12.2%、3カ月連続で上昇

トルコ統計局(TUIK)が3日発表した1月の消費者物価指数(CPI)の上昇率は前年同月比で12.2%となり、前月(11.8%)から0.4ポイント拡大した。インフレ率の上昇は3カ月連続。光熱費や燃料価格の上げ幅が拡大したことが大きい。過去12カ月の平均インフレ率は14.5%だった。

分野別にみると、構成比重の大きい「住居費・公益料金」の上昇率が前月から4.9ポイント増の14.8%へ、「運輸(自動車燃料含む)」は同0.8ポイント増の13%へ拡大して全体を押し上げた。値上がりの度合いが断トツに高かったのは「アルコール飲料・たばこ」(42.2%)で、「教育」(15.1%)、「その他の商品・サービス」(15%)、「医療」(14.1%)、「宿泊・外食」(13.5%)も上げ幅が大きかった。「食品・非アルコール飲料」は9%値上がりした。

上げ幅が小さかったのは「通信」(2.1%)と「娯楽・文化」(5.7%)だった。

同国のインフレ率は2018年10月の25.2%から19年10月に8.6%まで低下したものの、再び上昇に転じている。中銀は19年7月、インフレ率の低下を受けて2年10か月ぶりの利下げを実施。その後も今年1月まで計4回の追加利下げに踏み切り、政策金利を利下げ前の24%から11.25%まで引き下げた。

上部へスクロール