エストニア、ICT助成プログラムの申請受付開始

エストニア政府系の投資・企業支援機関エンタープライズ・エストニア(EAS)が2月1日から、ノルウェーと提携する助成プログラム「グリーンICT」の申請受付を開始した。助成総額は1,880万ユーロ。両国企業の合弁プロジェクトを優先して支援する。

「グリーンICT」では◇産業のデジタル化◇情報通信技術(ICT)を基盤とする製品開発◇医療技術――などの支援が予定される。カル貿易IT相は、「技術革新分野におけるエストニアとノルウェーの提携関係を強化したい」と狙いを語る。

在エストニア・ノルウェー大使館のエヴェロース代理公使は「環境に害を与えずに経済成長を実現することが、両国ともに重要な課題となっている」と話し、環境保護の観点から大きな成果が出ることを期待している立場を明らかにした。

EASのハリョ理事は「1月の説明会には100社を超える企業から参加があった」とし、今回の助成プログラムに対する企業の関心に手ごたえを感じている。

助成申請は3月末まで受け付ける。エストニアで登録している企業が対象で、ノルウェー企業や業界クラスタ、大学などとの提携プロジェクトが助成の重点となる。

1プロジェクト当たりの助成額は20万~70万ユーロ。医療技術については例外的に125万ユーロまで支給する。必要資金は、欧州域内の経済・社会格差の解消に取り組む「2014~21年欧州経済領域(EEA)・ノルウェー助成金スキーム」から拠出される。

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