トルコ、人工呼吸器の国内生産開始

トルコのムスタファ・ヴァランク科学技術相は3月26日、国内企業に発注した人工呼吸器の生産が始まったと発表した。新型コロナウイルス対策の一環で、国内で関連機器を手がける企業に呼びかけて協働体制を確保した。発注数は6,000台に上る。

政府は同時に、人工呼吸器や挿管チューブ、集中治療用モニタなどの輸出を許可制とした。

科学技術省はまた、トルコ科学技術研究会議(TUBITAK)と共同で、コロナ対策に必要な製品の生産を即時支援するプログラムを立ち上げた。診断や治療・看護に必要な製品を視野に入れている。さらに、特設サイト「https://covid19.tubitak.gov.tr/」では国内の研究者がすべての情報・経験・データを共有できるようにした。

防衛省はコロナ対策センターを設置した。ガスマスクなどを扱う国営MKEマクサム・マシーン・アンド・マスクは、消毒剤を増産しているほか、使い捨てマスクの日産量も40万~50万枚に引き上げた。外科用マスクの製造ラインの新設も進んでおり、日産能力は10万~15万枚に達する見通しという。同社ではこのほか、ガスマスクを月1万5,000個生産している。

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