南アのミテア、ルーマニアのバッテリー工場を操業停止

南アフリカの自動車バッテリーメーカー、ミテア・インベストメンツ(Metair)は3月末、新型コロナウイルス感染拡大を受けてルーマニア子会社ロンバットが持つ工場の操業を停止した。生産再開時期は状況を見極めながら判断する。

ミテアは2012年にルーマニアの鉛蓄電池最大手ロンバットの買収により同国に進出した。欧州における生産能力増強のため、同社を通して現地同業プライムバッテリーズ(旧名プライムモーターズ)にも出資している。昨年12月にはブカレストでリチウムイオン電池セル工場が完成した。同工場は年産能力60~100万セルで、計画では今年4~6月期にフル稼働に入る。

ミテアはブレーキパッド、ラジエーターなどの自動車部品事業に加え、近年は通信、電力などを含めた多業界向けのバッテリー事業にも力を入れている。新型コロナによる工場閉鎖は同社の南アおよびドイツの拠点にも及ぶ。一方、ケニア工場は通常操業、トルコ工場は生産量を半減して操業し、英国工場は最重要な顧客サービスに限り継続するとしている。

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