ラトビア企業、コロナ対応の医療関係者向けにAI支援プラットフォーム開発

ラトビアのバイオ技術企業スマルトミカ(Smartomica)はこのほど、健康医療技術大手メットアドバイスと協力協定を結んだ。新型コロナウイルスの流行に対応する医療関係者や専門家向けに、人工知能(AI)を活用した意思決定支援用のプラットフォームを開発する。

同プラットフォームは(1)対話形式の質問項目を含む、国の定めるプロトコルに沿って機能する意思決定サポートシステム(2)医療管理者がリアルタイムで利用できる、健康医療システムの枠内で医療サービスに関するコンプライアンスと質を監視するシステム(3)コロナウイルスにより引き起こされる肺炎などの治療に関する知見をAIが総合・分析するシステム――の3つで構成される。このうち(3)ではコロナウイルスに関連する諸外国のプロトコルや学術雑誌、治験などを含む情報を提供する。

スマルトミカのコマン最高経営責任者(CEO)は「(プラットフォームの)主な目的はすべての医療関係者にユーザーフレンドリーで直感的なツールを提供することだ」と述べた。

2019年設立のスマルトミカはがんの治療や健康診断などの個別医療に向けたIT技術の開発を行っており、各患者の医療データを総合した治療目標の決定やオーダーメードの健康診断メニューの実施を支援している。

メットアドバイスはAIを医療に生かす健康医療技術の開発企業で、過去に実施された治療の分析から得られた知見を活かして最新の医療ガイドラインを提供している。

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