チェコ統計局(CSU)が14日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.4%上昇し、上げ幅は前月から0.3ポイント縮小した。インフレ率の低下は6カ月ぶり。
CPIを項目別にみると、自動車燃料含む「運輸」が前月の2.7%から0.1%に大きく縮小したほか、構成比重の最も高い「住居・水道光熱費」は同0.4ポイント減の3.8%に低下して全体を押し下げた。上昇幅が大きかったのは「食品・非アルコール飲料」(6.4%)、「ホテル・レストラン」(5.5%)、「衣類・靴」(4.9%)。ほか「教育」は4.1%、「その他の商品・サービス」は4%、「アルコール飲料・たばこ」は3.8%値上がりした。
「郵便・通信」は4.7%減となり唯一、下落した。
同国の中央銀行は3月中に2度の利下げを行い、政策金利を合計で1.25ポイント引き下げた。インフレ率は中銀目標の3%を上回る水準で推移しているものの、新型コロナの蔓延で経済活動が強く制限されていることから、自然に低下するとの判断だ。