大気汚染から健康を守るためのソリューションを開発している。大気中の有害物質の分布状況などを表示する携帯端末向け無料アプリと、医療基準を満たしたマスクの展開を通じ、予防医療的なアプローチで病気を未然に防ぐことを目指している。同社のマスク製品は新型コロナウイルスの流行を受け、単月での売り上げが400%伸びているという。
設立は2017年で、アプリは18年4月、マスクは19年11月から投入している。マスクは米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格に適合する「N95」と呼ばれる医療用の仕様で、PM2.5などの微粒物質やウイルス、花粉などをシャットアウトする。「都市生活に合う」スタイリッシュなデザインで、材料の6割にリサイクル素材を使用している。
アプリは世界80カ国以上に対応しており、2万5,000カ所の公的な観測所から集めたデータをもとに大気の汚染状態を数値化して表示する。個々のユーザーの特性に応じた健康情報も提供される。
スタッフ数は7人。現在、中東欧での事業拡大を目指しており、年内にセルビアとポーランドに進出する計画だ。特にセルビアは市販のマスクの大半が使い捨てで、品質も劣ることから勝機は十分とみる。トルコへの進出も視野に入れ、将来的には欧州全域で同社のサービスを展開することを狙う。
同社のマスクは2月と3月に単月で前年同月比400%の増収を確保した。ジフコフ社長は「この数字はウイルスの恐怖がもとで達成されたに過ぎないが、マスクの需要は長期化するとみている」と話す。
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