ブルガリア、国営石油貯蔵会社を設立

ブルガリア議会は5日、国営の石油貯蔵会社を設立する内容の政府案を可決した。石油製品の小売価格を引き下げる狙いだが、国営企業を通じた国家の介入を批判する声も上がっている。

ブルガリアでは今年4月、石油会社の談合疑惑が浮上した。この関連で競争保護委員会(CPC)が先月、ブルガリア石油・天然ガス協会の事務所を捜索した。ルクオイル・ネフトキム・ブルガス、ルクオイル・ブルガリア、サクサ、インサ・オイル、ロムペトロル、シェル・ブルガリア、OMVブルガリア、ペトロルなどが談合に加わった疑いが持たれている。

新設の石油貯蔵会社は、国の石油製品備蓄を管理する。国内に貯蔵施設を建設するほか、ガソリンスタンドを100カ所設置することで市場競争を促進する。

政府の動きに対しては、5億レフ(2億5,560万ユーロ)を投じて国営会社を設立するよりも、資金をCPC強化に充てるべきという批判が出ている。(1BGN=62.39JPY)

上部へスクロール