仏通信大手オレンジが、スロバキアの競合スワンから次世代移動通信(5G)向け周波数帯の事業免許を買収した。取引価格は明らかにされていない。昨年のスロバネットとの取引に続くもので、同国における5Gサービス開始への準備をさらに一歩進めた形だ。
今回オレンジが取得したのは、3490~3510メガヘルツ(MHz)帯の4帯域で、帯域幅は合わせて20MHz。免許期限は2025年8月末で、スロバネットから得た免許と同じだ。
オレンジは周波数帯の追加取得を通じて5Gサービスの全国展開に向けた前提を整え、競合するO2および4kaと肩を並べた。一方、ドイツテレコム子会社のスロバキアテレコム(ST)は、首都ブラチスラバのみ免許を保有している。
なお、オレンジはSTと高速の光通信網(FTTH)の共有に向けて交渉を進めている。これによって節約できるインフラ整備費を5G網整備に振り向ける狙いだ。