5Gセキュリティ確保に「堅固な対策必要」―ポーランド首相が英紙に寄稿

ポーランドのモラヴィエツキ首相が、第5世代移動体通信網(5G)の安全性確保のため「堅固な対策を採る必要がある」と世界各国に訴えている。15日付英日刊紙『デイリー・テレグラフ』への寄稿で同首相は、国際社会が権威主義体制の不当な影響を受ける中、「大きな不利益を被っている」欧州は、特に厳重なセキュリティ対策を採らなければならないと強調した。

モラヴィエツキ首相は技術上の安全性は疫病と同様、安全保障面で極めて重要であり、国は安全性確保のためにサプライヤーの管理が可能でなければならないとの見方だ。そのためには、サプライヤーは「民主主義、透明性、人権、法原則という基本価値を尊重する国」の企業でなければならないと主張する。

5G のセキュリティをめぐっては、中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)に対する警戒感が世界的に高まっている。ポーランドが昨年9月、米国と5G分野での協力で合意したのに続き、チェコも今年5月に米国と同様の合意を交わした。英国は2027年まで国内5G網にファーウェイの機器を採用しない方針を発表している。

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