中国の監視カメラ大手、杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)はこのほど、エストニア競争当局から防犯システムの卸売りを手がけるBKグループの買収許可を取得した。同社の獲得でバルト諸国におけるマーケティング活動強化を狙う。取引金額は明らかにされていない。
BKグループはハイクビジョンの正規代理店として、エストニア、ラトビア、リトアニアで子会社を運営し、監視カメラ設備、防犯システム、アクセス管理、火災感知システムなどを販売する。国際的な警備大手の多くと取引がある。
ハイクビジョンは監視カメラのほか、スマート家電や産業オートメーション、自動車用電子技術などを手がける。
なお、米国政府は17日、安全保障を理由に、ハイクビジョンを含む中国5社製品を使う企業との取引を来月13日から停止すると発表している。