トルコ統計局(TUIK)が7月30日発表した7月の経済信頼感指数は、前月の73.5を8.7ポイント上回る82.2に回復した。同指数の上昇は3カ月連続。景気判断の分岐点となる100を依然割り込んでいるものの、過去最低を記録した4月(51.3)からの上昇幅は30.9ポイントに達しており、新型コロナによる経済の先行き不安が払拭されつつあることがうかがわれる。
業種別に指数を見ると、最も改善したのはサービス業で、前月の55.5から11.2ポイント増の66.7に上昇した。最も高かったのは製造業の99.4(前月89.8)。小売業は8.2ポイント増の75.2、建設業は9ポイント増の87に改善した。消費者信頼感は60.9で、前月を1.7ポイント下回った。
トルコ経済信頼感指数は100を上回ると楽観的、下回ると悲観的な見通しを示す。同指数は2018年10月に75.2%まで落ち込んだが、その後上向き、今年の2月には97.5まで回復していた。