チェコと台湾、技術分野で提携強化

チェコと台湾が技術分野での提携・交流を深めている。台湾の工業技術研究院(ITRI)の劉文雄所長は2日、チェコのヴィストジル上院議長率いる経済使節団を迎え、「チェコは基礎研究に強く、台湾は応用研究に強い。このため、両国の提携は相互補完的に働く」と二国間協力の有用性を指摘した。実験室で生まれた技術を市場に通用する商品に改良していく過程で、実のある提携が可能とみている。

ヴィストジル上院議長はITRIで、マスク製造機械、PCR検査システムといった新型コロナの流行予防設備などを見学した。特に、PCR検査システムの所要時間を通常の24時間から1時間に短縮した台湾の技術力に強い印象を受けたようだ。記者会見では、「台湾の機械開発からもっと多くを学びたい」と交流に積極的な姿勢を示した。

チェコ工科大学と国立台湾科技大学は同日、06年以来続いている学術交流の強化に向けて、研究協定を結んだ。より多くの研究を共同で推進し、産学提携を強化する狙いだ。

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