エストニア、バイオメトリクス認証がバルト三国で最も普及―銀行調査

スウェーデン銀行大手のスウェドバンクが7月に行ったバルト三国のバイオメトリクス認証(生体認証)に関する調査によると、この技術がエストニアで最も信頼され普及していることがわかった。スマートフォンで同認証技術を使っている割合は、エストニアが49%で、リトアニアの47%、ラトビアの46%を上回った。また、エストニアはバイオメトリクス認証への理解と信頼度が最も高く、イノベーションへの順応性も高いという。

バイオメトリクス認証によるセキュリティ・システムは迅速かつ安全に本人を認証できるのが利点で、モバイルバンキングでは最も容易にセキュリティを確保できるとされる。本人の指紋や顔の認識データをベースに、パスワードなどによるログインなしに口座残高確認や送金などを安全に行える。スウェドバンクは、同認証方法の利用が拡大すれば銀行側の作業時間短縮やセキュリティ向上にもつながると分析する。

スウェドバンクは本国・バルト三国合わせて約700万人の個人顧客にサービスを提供し、モバイルバンキングでは指紋によるバイオメトリクス認証を導入している。年齢層18~74歳でエストニア1,021人、ラトビア1,000人、リトアニア1,020人を対象に行った今回の調査では、最も利用度が高いのは指紋認証だった。

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