スペースX、トルコの通信衛星打ち上げ

トルコ政府は8日、米宇宙開発ベンチャーのスペースXが同国の人工衛星の打ち上げを今年末に行うと発表した。打ち上げ予定の「テュルクサット5A」はテレビ放送とブロードバンドデータの送受信に用いられるもので、中東、欧州及び南北アフリカをカバーする。

「テュルクサット5A」の耐用年数は30年超。トルコに割り当てられた空域で、受信電波の周波数を変換して再送信するトランスポンダー(無線中継装置)42ケを運用する予定。

トルコではこのほか、2021年から22年にかけて「テュルクサット5B」と、初の国産衛星となる「テュルクサット6A」の打ち上げが計画されている。同国の防衛産業が協力して開発する「テュルクサット6A」のプロジェクトには、通信衛星の運用会社テュルクサットを中心に防衛産業大手のアセルサン(ASELSAN)、トルコ航空宇宙産業(TAI)及び同子会社のCTech、トルコ科学技術研究会議(TUBITAK)が参加している。

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