スロバキア政府、最低賃金7.4%引き上げを提案

スロバキア政府が先ごろ議会に提出した賃金法案によると、来年の最低賃金は現行の580ユーロから623ユーロへ引き上げられる見通しだ。これは2019年の平均賃金の57%に当たる。時給は3.333ユーロから3.580ユーロに上昇する。

スロバキアでは業務の難易度により最低賃金が異なる。難易度が最も低いグループは法定最低賃金の額面通りだが、段階が上がるごとに既定の倍率をかけた額が適用される。これまでは賃上げ分についてもこの倍率が有効だったが、来年からはどのグループも同額で引き上げる(来年の場合43ユーロ)。

夜間・週末手当や、業務委託契約による労働についても、最低賃金に割増率をかけて算出する従来の方法から、定額制に改める。例えば、夜間手当は最低賃金(時給)の4割増だったが、今後は一律1.43ユーロを加えた額となる。

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