トルコでPC販売が急増、オンライン授業に備え子持ち世帯が購入

新型コロナの流行で、トルコでは新学期に備えてコンピューター(PC)を購入する子持ち世帯が大幅に増加した。登校が見合わされ、まずはオンラインで授業がスタートしたことがその背景にある。

1-8月期の販売台数は前年同期比40%増の91万5,000台に増加した。特に夏休み最後の月となる8月期は前年同期の3倍に拡大した。業界では、品不足が解消すれば、通期で前期の160万台から200万台超に伸びると見込んでいる。

タイプ別では持ち歩きのできるノート型・タブレット型の人気が高く、タブレット型は上半期に60万台が売れた。通期では前期の70万台から60%増える予測だ。プリンターやモデム、ウェブカム、ハードディスク、マウス、キーボード、スピーカー、ヘッドホンなどの付属品も好調な売れ行きを示している。

一方でトルコ統計局(TurkStat)によると、PC平均価格は昨年夏の4,000リラ(512米ドル)から7,000リラに上昇しており、家計の負担は小さくない。

トルコでは今年3月に新型コロナ感染者が確認されたのを受けて学校が閉鎖され、対面ではなくオンラインやテレビを通じて授業が行われた。8月末からの新学期もまずはオンラインで授業が始まることになり、多くの家庭が学習用にPCを購入した。

当局は教育・保育機関の閉鎖を段階的に解く方針で、先週にまずは小学1年生と保育・幼稚園児の登園登校を解禁した。

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