カザフ自動車産業、ロシアとの共同事業が相次いで始動

カザフスタンでロシアとの自動車分野における共同事業の実施が相次いでいる。このほどロシアのトラック大手カマズの工場建設が開始されたほか、ロシアの石油化学大手タトネフチはタイヤ工場の設置で現地当局と合意した。

カマズの工場はカザフスタン中北部コスタナイの工業団地に建設される。この度行われた竣工式にはロシアのモロゾフ副産業商業相などが出席した。2023年に完成予定の同工場ではトラック用シリンダーブロックなどの鉄製鋳造部品を年間4万個、ギアボックスを同8万6,000基生産する予定。総投資額は1,507億テンゲ(2億9,700万ユーロ)で、関連事業を含め1,200人の雇用を創出する。60%~70%の現地生産比率を目指すほか、製品の大半は輸出に振り向ける予定だ。

タトネフチは中部のカラガンダ州政府との間で、タイヤ工場設置に向けた投資覚書を交わした。調印式にはカザフスタンのマミン首相と、タトネフチが本拠を置くタタルスタン共和国のミンニハノフ大統領が出席した。同工場の年産能力は乗用車用タイヤが300万本、商用車及びバス用タイヤが50万本となる予定。投資額は1,110億テンゲ(2億1,880万ユーロ)で、1,000人を雇用する。2022年の稼働開始を目指す。(1KZT=0.24JPY)

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