中国パソコン大手のレノボ(聯想集団)がハンガリーのブダペスト郊外のユレーに工場を建設する。投資額は82億フォリント(2,470万ユーロ)で、政府から20億フォリントの助成を受ける。稼働開始は来春の予定。1,000人の雇用創出が見込まれる。
同計画はハンガリーのシーヤールト外務貿易相が9月29日に明らかにしたもの。新工場ではデスクトップ型パソコンやワークステーション、データセンター設備など幅広い製品を生産し、欧州や中東、アフリカに供給する。同社はこれまで、ハンガリーではシンガポールのフレクトロニクスなどに生産を委託してきたが、新工場の開設を機に社内生産に切り替える。
ハンガリー投資庁(HIPA)はレノボによる投資で国内電機産業がさらに活性化するとみる。同業界の生産高は昨年、12.6%増の5兆7,130億フォリントに拡大した。売上高に占める輸出の割合は93.5%と、製造業の平均である72.5%を大きく上回る。(1HUF=0.34JPY)