トルコのペクチャン通商相は、8~9日に開催された「トルコ・アフリカ経済ビジネスフォーラム」に際し、アフリカ諸国と共同で投資・電子商取引(EC)ポータルを立ち上げる方針を明らかにした。製品・企業情報や規制関連データを掲載するほか、取引・投資関係の構築に向けたリクエスト・マッチング機能を提供する予定だ。
投資・提携の拡大については、トルコ対外経済評議会(DEIK)のオルパク議長が例として、保健、運輸、エンジニアリング、建設、金融、製造分野などでの官民提携(PPP)プロジェクトを挙げた。また、アフリカ連合(AU)が2063年までに達成を目指す政治、経済、社会に関する長期的ビジョン「アジェンダ2063」が、トルコとアフリカとの経済関係を間接的に規定したという見方を示した。
エルドアン大統領によると、トルコとアフリカ諸国の貿易高は2003年の54億米ドルから昨年は262億ドル(2,070億リラ)に拡大。今年1-9月期は新型コロナの影響を受けながらも182億ドルに達した。同国は今後数年以内に500億ドルを突破する目標を掲げている。
トルコの対アフリカ輸出高は昨年、10.2%増の166億ドルに増加し、総輸出高に占めるアフリカの割合は0.7ポイント増の9.2%に拡大した。
トルコ・アフリカ経済ビジネスフォーラムは4月に予定されていたが、コロナ危機で延期されていた。開催に当たり、感染予防のためビデオ会議の形式がとられた。(1TRY=13.36JPY)