リトアニアのバイオテクノロジー企業であるバイオテックファーマは先ごろ、研究および生産施設を新設する計画を明らかにした。微生物細胞などの生産施設3棟を建設する予定で、既に首都ビリニュスに5ヘクタールの用地を取得している。投資額は5億ユーロの見込み。
「セルテクナ」(Celltechna)と呼ばれる今回の投資プロジェクトでは、微生物細胞、哺乳類細胞及び幹細胞を使った製品の生産工場をそれぞれ建設する。幹細胞関連製品には3Dバイオ印刷の技術も利用される。
リトアニア政府はバイオテクノロジーを経済開発の重点領域に指定しており、2030年までに国内総生産(GDP)に占める割合を5%以上にまで高めるという目標を掲げている。投資促進機関のインベスト・リトアニアによると、同国のGDPに占める生命科学分野の割合は現在1%未満で、関連企業数は72社となっている。