米国が中央アジア諸国を対象にした新しい起業支援イニシアチブを立ち上げた。在カザフスタン米国大使館が6日明らかにしたもので、現地のMOSTビジネス・インキュベーターが米国国際開発庁(USAID)主催の「未来成長イニシアチブ」の支援を得て実施する。
新イニシアチブは中央アジアの経済活動の活性化を目的に活動する。具体的には、情報通信技術(ICT)のエコシステムを整備して地元企業の国際競争力を向上させるほか、スタートアップ企業の支援資金呼び込みや起業家へのアドバイス、多様な関連イベントの開催などを行う。
MOSTビジネス・インキュベーターのカミトフ代表は、カザフスタンを大きな中央アジア市場の中心国と打ち出すことで外国投資家の関心を集めることができ、近隣国と連携すればビジネス機会をさらに高められると、新イニシアチブへの期待を示した。
USAIDは同地域の若い起業家と中小企業の支援プログラムを通してビジネス障壁を取り除き、競争力を高めて経済活動活発化させることで所得拡大と雇用創出を目指す意向だ。また、持続可能な新事業の創出のためのコミュニティリーダー・アカデミーなどの研修プログラムや、起業サポート、若者・女性起業家を支援する教育プログラムも実施する。