ラトビアの移動体通信サービス大手LMTとITサービスのミクロティク(MikroTik)が第5世代移動通信(5G)の関連技術開発に共同で取り組んでいる。LMTのリデーレ広報担当がこのほど現地通信社LETAに明らかにしたもので、先ごろ両社の共同研究室で5Gルーターのプロトタイプが完成した。実証試験を経て、2021年1~3月期の販売開始を見込む。
両社は5Gの有効活用にはネットワークの構築に加え、利用するための高性能装置が重要だと認識。5Gの長所を最大限に利用できる革新的な技術ソリューションの開発に取り組む。共同研究室では新技術の耐久テストも行う。今年初めに共同開発した4Gルーターはすでに商品化されている。
LMTはラトビア初の移動体通信サービス会社として1992年に設立。出資シェアは、オランダの投資会社ソネラ・ホールディングとスウェーデン通信サービス大手テリアが各24.5%、ラトビアのインターネットサービスTETと国営ラジオ・テレビ放送センターが各23%、ラトビア政府が5%となっている。昨年の売上高は前年比6.5%増の1億8,610万ユーロで、純利益は9.3%増の3,057万ユーロだった。